エコカー補助金を手に入れる条件と方法
最近よく耳にする言葉「エコカー補助金制度」。
この制度の仕組みを知っている人はどれだけいるでしょうか?
このエコカー補助金制度は、知名度はあるものの、どのような制度なのかはあまり知られていません。しかし、実はこの制度は、廃車をして、さらに新車を購入しようと考えている人にとっては是非とも使いたい非常にお得な制度です。
エコカー補助金とは?
近年の環境問題と、景気回復対策への取り組みとして政府が推し進めるエコカー普及促進策の1つ。現在使っている自動車から環境性能の優れた自動車に買い替える場合、補助金が交付されます。
対象は2009年4月10日~2010年3月31日までの新規登録車です。
同補助金制度は、予算(約148.8億円)が無くなり次第終了します。
2009年10月19日現在の国土交通省の報告では申請受付件数は約10,400台(約96億円相当)。
しかし、交付が決定した台数は4,863台しかありません。つまり、単純計算をすると、約100億円近くの補助金が残っている計算になります。
エコカー補助金の支給額(普通乗用車の場合)
最初の登録等から13年以上経過した車からエコカーに買い替える場合
登録車/25万円 軽自動車/12.5万円
新車(エコカー)を新たに購入する場合
登録車/10万円 軽自動車/5万円
エコカー補助金の対象となる車は?
エコカー補助金の対象となるのは、以下の条件をクリアした車です。
新車(エコカー)を新たに購入する場合
- 2009年4月10日~2010年3月31日までに新規で登録した自動車(エコカー)
- 登録後は、1年以上使用すること。
廃車をして、エコカーに買い替える場合
- 最初の登録等から13年以上経過した車から、エコカーに買い替える場合
- 廃車手続きを行う場合も、2009年4月10日~2010年3月31日までの間で手続きを行っていること。
※2009年4月9日以前に廃車の手続きをしている場合は対象となりません。
※廃車の際に、自動車を業者が引き取り、自動車リサイクル法に従って移動報告がされた時点で申請が可能です。
補足
廃車をした自動車が、名義変更をしていても、エコカー補助金の申請はできます。ですから、13年間使い続けていないといけないというわけではなく、中古車として購入した車でも、上記の対象となればエコカー補助金を受け取れます。
エコカー補助金をもらうための流れ
エコカー補助金を受け取るための手続きの流れは以下の通りです。
- 新車を購入(新規登録)
- ディーラーにエコカー補助金の申請
- ディーラーがディーラー団体に報告
※ディーラー団体とは「日本自動車販売協会連合会」や「全国軽自動車協会連合会」のことです。 - 国土交通省で審査
- 審査に通過すれば補助金を交付
ちなみに、新規購入後にあなたが直接、国土交通省に審査の依頼をすることもできます。
ただ、書類の手配などに手間がかかるので、ディーラーに申請依頼をしたほうが楽です。
無理をしてまで、自分でやる必要はないと思います。
エコカー補助金を申請するときに必要な書類は?
補助金を申請するときには、以下の書類が必要です。
- 申請書(国土交通省のHPでダウンロードができます。)
- 新車の車検証コピー
- 本人確認書類
(個人の場合は「運転免許証」か「健康保険証等のコピー」。法人の場合は「登記簿謄本」など) - 振込先金融機関の支店番号及び口座番号が確認できる通帳 (もしくはキャッシュカードのコピー)
- 請求書(国土交通省のHPでダウンロードができます。)
廃車をした上で申請する場合
- 抹消登録証明書(原本)
- 使用済自動車の処理状況検索機能の画面印刷
※運輸支局などで依頼をすれば手に入れることができます。
その他に必要な書類
- 住民票か戸籍謄本(個人で使用者の名義が違う場合)
- 履歴事項全部証明書(法人で使用者の名義が違う場合)
- 軽自動車の初度年月日を特定する資料(軽自動車を廃車した場合)