鉄の相場の大暴落と買い取り価格の関係

買い取り価格には、鉄の相場が関係している

色々なホームページで「廃車にする自動車は、中古車販売会社や解体業者が高額で買取ってくれる」という情報が紹介されています。

確かに、廃車にした車は鉄などの資源に変えられるため高額で買取ってもらえました・・・が、それは昔の話です。

今では、どこの業者でも高額買取りは難しいのが実情です。

その理由は2008年7月以降に起きた鉄の相場の大暴落です。

「鉄の相場の大暴落=鉄が高値で買取られなくなった」という意味なのはわかるかと思います。
この情報を踏まえて、現在どのようなことが起きているのかを簡単に説明をします。

2008年7月以前、つまり鉄の相場が良かったとき、業者は車を「鉄くず」にすれば、鉄を買い取る専門業者がその鉄くずを高値で買い取ってくれました。

だから、業者は廃車にするようなボロボロの車を高値で買い取っても十分な利益を出すことができていました。

しかし、現在では鉄の相場が大暴落してしまいました。
専門業者も「鉄くず」を高額では買い取れなくなりました。その結果、廃車業者も自動車を高額で買い取っていては赤字になってしまうので高値で買い取りすることができなくなってしまったのです。

今、どの業者も「無料で引き取るのが精一杯」という状況に変わってしまったのは、こうした「鉄の相場の大暴落」という背景があったのです。

そうはいうものの、自動車を所有していると自動車税がかかってしまいます。
鉄の相場が上がるまで一時抹消登録をして相場が上がるのを待つか、さっさと廃車にしてしまうかのどちらかの選択はしなければなりません。

「高額でこの車を引き取ってもらいたい」ということにこだわりすぎて、無駄な税金を払うようであれば、速やかに廃車にしてしまった方がお得だと思います。