自動車を所有しているのであれば、必ず加入しなければいけない保険が「自賠責保険」です。
別名、強制保険とも言われます。
この自賠責保険も自動車を廃車にすると、余分に支払った分を返金してもらうことができます。
ここでは通常2~3年契約となっている自賠責保険で支払ったお金を、廃車後に返金してもらうための方法を紹介していきます。
自賠責保険(自賠責共済)とは・・・
交通事故を起こした際に、被害者へ補償するための保険です。公道を走る自動車は必ず加入しなければいけません。(正式名称は「自動車損害賠償責任保険」) 自賠責保険に加入しないままで公道を走ると、年以下の懲役または50万円以下の罰金となります。また、違反点数が6点減点となり免許停止処分も受けることになります。 自賠責保険証明書を携帯していないだけでも、30万円以下の罰金となるため、ドライバーにとっては常に車に保管しておかなければいけません。 自賠責保険の契約は、取り扱いをしている各保険会社で行い、基本的には、車検時に契約更新がされていきます。
廃車後に返ってくる自賠責保険の金額
自賠責保険料の返金金額は、返金手続きの翌月から、保険の契約期間までの月割りで求めることができます。
ここで注意をして欲しいのが、廃車手続きを行った日ではなく、加入している保険会社に返金手続きの申請をした日からの月割りだということです。
例えば、4月に廃車をして、自賠責保険の返金手続きを6月にしたとすると、7月から契約期間終了までの月割りとなります。
では、具体的に「日本興亜損保」の自賠責保険を例にとって計算してみましょう。
契約期間が、2011の1月までとします。2009年の10月に自賠責保険の返金手続きをしたとすると、
22,470円(自賠責保険代)÷24ヶ月(2年契約)×15ヶ月(2009年11月~2011年1月)=14043.75円
という計算式になります。是非覚えておいてください。
※残りの保険期間が 1ヶ月未満ですと、返金はされません。
自賠責保険料の返金手続き
自賠責保険料を返金してもらうためには、加入している保険会社で直接解約の手続きをする必要があります。
ここで誤解をして欲しくないのが、自動車税とは違い、永久抹消登録や一時抹消登録をしても自動的に保険の解約手続きはされないということです。
しかも、廃車にしたからといって、保険会社から解約を勧めるような通知などは送ってくれません。
ですから「自分で解約の手続きをしなければ返金されない」としっかり覚えておいてください。これは廃車を業者に依頼した場合でも同じです。
また、返金額は解約された翌月から計算されるため、廃車の手続きが済んだら速やかに保険の解約もしてしまいましょう。
保険の解約に必要なもの
保険の解約手続きに必要な書類は各保険会社で違います。ですから、保険の解約をしに行く前には、事前に保険会社に連絡をして必要な書類を確認しておきましょう。
【CHECK】自賠責保険以外の保険の返金方法はどうすれば良いの?
自賠責保険以外にも、自動車に関する保険の種類はいくつもあります。 自損事故保険、搭乗者傷害保険、人身傷害保険、対人賠償保険、無保険車傷害保険、対物賠償保険、車両保険などがその代表でしょう。 基本的に、これらの保険は任意保険であると同時に、各保険会社の管轄になっています。ですから、廃車後に返金が可能かどうかは、各保険会社に問い合わせる必要があります。 少し手間がかかるように思うかもしれませんが、無駄にお金を支払うよりは、早めに解約をして、少しでも返金額を増やすようにしましょう。