所有者がディーラーや信販会社のときの廃車方法は2通りあります
車をローンで買った場合、車検証に記載されている所有者が、ディーラーや信販会社、中古販売店などになります。
このように、所有者がディーラーや信販会社など、あなた以外になっている場合には以下の2通りの方法で廃車にすることができます。
- 所有権を変えて自分で廃車する
- ディーラー・信販会社に廃車を依頼する
ここでは、この2通りの廃車方法について詳しく説明をしていきます。
所有権を変えて、自分で廃車する場合
１．車検証に記載されているディーラー・信販会社に連絡
廃車にするため、所有権の解除依頼をしましょう。ローンが残っている場合、所有権の解除ができるかどうかは所有者によって対応に違いがあります。まずは、所有者のディーラーや信販会社に相談してみましょう。
２．必要書類を準備する。
ディーラーや信販会社など、車検証に記載されている所有者に「委任状」「譲渡証」「印鑑証明書」を送ってもらうために必要な書類を準備してください。
必要書類
- 車検証のコピー
- 印鑑証明書
- 委任状
- 自賠責保険の原本（車検が1ヶ月以上残っている場合）
- 最新の自動車税納税証明書
- ローン完済証明書
３．ディーラー・信販会社に上記の書類を提出
４．相手側から「委任状」「譲渡証」「印鑑証明書」等を郵送してもらう。
廃車に必要な書類を準備して郵送してもらってください。基本的には3日から1週間程度で書類は届くはずです。また、車検所のコピー、印鑑証明書、自賠責保険の原本なども必ず返却してもらいましょう。
５．「委任状」「譲渡証」「印鑑証明書」を持って運輸支局で手続き
運輸支局に「委任状」「譲渡証」「印鑑証明書」を持っていけば、後は通常の廃車方法と同じです。ナンバープレートや、あなたの実印を持って廃車の手続きをしましょう。
ディーラーや信販会社に依頼する場合
ディーラーや信販会社に廃車を依頼するときには、基本的にはなにもやらなくても良いはずです。
ただし、ディーラーや信販会社に廃車を依頼するときに、必ず覚えておいて欲しいことが3点あります。以下にて紹介しますので、メモをしておいてください。
１．書類の提出を求められる可能性があります。
廃車委任状や、納税証明書、リサイクル券などの書類の提出を求められる可能性があります。どの書類を用意する必要があるかは、ディーラーや信販会社ごとで違うので、廃車を依頼する会社に問い合わせてみると良いでしょう。
２．お金を払う必要がある
廃車を依頼する場合、お金を支払わなければならない可能性が出てきます。支払う費用とは、レッカー代（0～30,000円程度）、廃車手続きの手数料（各会社ごとに違いがある）などが発生することが考えられるため、こちらもどれくらいの費用が発生するかを確認しておきましょう。
３．抹消登録証明書を必ずもらいましょう。
廃車の手続きが完了すると「抹消登録証明書」が運輸支局から発行されます。基本的には、廃車をしたディーラーや信販会社からあなたに渡されますが、稀に渡してもらえない場合があります。
その一番の理由としては、ディーラーや信販会社が、廃車をせずに転売してしまうことがあるのです。廃車にされずに転売されてしまうと、自動車税や、自賠責保険、重量税などをあなたが支払わなければならなくなってしまいます。（？）
ですから、ディーラーや信販会社に廃車を依頼したら、必ず「抹消登録書」を提出してもらうようにしましょう。